琉球びんがた(沖縄県)
制作動画
制作コメント
琉球紅型の技法、型染めによる型紙を用いた製作です。 芭蕉畑に吹き入るそよ風を、古くから受け継がれている文様でアレンジ。図案・型彫り・染めまでの工程を全て手作業で行っています。素材には芭蕉布を使用。3年かけて育てた糸芭蕉を収穫、そこから糸を取り出して丁寧に紡ぎ、手機で織りあげた貴重な芭蕉布に染めあげております。沖縄の手仕事の掛け算で制作し、南国特有の極彩色の色合いで沖縄の情景を表現しました。
琉球紅型の歴史
琉球びんがたの始まりは、15世紀中頃にまで遡ると言われています。琉球びんがたは王府の手厚い保護の下で生産され、19世紀初めの歴史書には琉球の紅型(びんがた)が東洋花布と称され、他国との交易・贈答品として名高く、重宝されていました。第2次大戦により壊滅的な打撃を受けましたが、戦後、紅型保存会の結成、沖縄びんがた伝統技術保存会の結成、昭和59年の国の「伝統的工芸品」の指定を経て、その振興が図られています。
琉球紅型の技法
松竹梅 型染め(しょうちくばい かたぞめ)
忍耐力や生命の誕生を意味する縁起の良い文様
牡丹 型染め(ぼたん かたぞめ)
豊年の兆しとなるめでたい瑞花として幸福や富貴の象徴となる模様
燕 型染め(つばめ かたぞめ)
燕のつがいの図案で安産や縁結び、子孫繁栄の意味が込もった模様
熨斗 筒描き(のし つつがき)
祝い等の進物に添えるもので、長寿を象徴する模様